シン・エヴァンゲリオン劇場版

池袋の巨大IMAXグランドシネマサンシャインで、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」をみてきた。
テレビ版とそのあとの映画版をその当時見てたけど、それ以降はエヴァまたやってんなーくらいの興味で全く見てなかったので、序破Qと律儀に見てから映画館へ。

そもそもなんでこの新劇場版シリーズをみていなかったのか、気になって公開年調べたら、序が2007年の9月公開だった。みてるわけねーな。彼氏が14日に死んでるから、あたしの人生その後それどころじゃなかったし。

そこから14年かけてついに終わることができた。庵野監督の苦悩を考えると、感動で胸がいっぱいになる。どうしてこんなに心が動かされたのか、ストーリー自体特に好きなわけじゃないし、アニメ映像そのものにもそこまで思い入れがあるわけじゃない。でも、なんか本当の自分を直球でぶつけてきた感じがする。宮崎駿の「風立ちぬ」を見た後の清々しさと似てるのかなあ。

エヴァについて一緒に見た友達とあれこれ談義。楽しい時間。

帰宅時総武線にのりながら自分なりにふりかえってみてたら、あたしの14年と重ねてたのかな、とか思った。あたしもがんばった。庵野監督のように、何かを創造したわけじゃないけど、あたし基準では、やっとここまできた、人生取り戻せた、というところまでこれた、という気持ちが今はある。

帰宅後、シンエヴァ関連の記事で、庵野監督がテレビ番終了時とqのあとうつ病になってたというのを見つけた。本気で自殺も考えてた、ということらしい。それから、シンエヴァつくりきって落とし前つけたことへの感動と同時に、じゃあ、なんでわたしは死んでしまうシナリオの側にいるのかな、わたしは何をやっていたんだろう、とも思った。少しだけど。妻のささえが、とかそういうくだりを読むと、頭ではわかっていても、しょうもないこと考えてしまう。

映画観たあとは、勇気もらえた、という気分だったけど、少しだけまたふりかえってしまった。わたしも立ちなおったんだから、みんな立ちなおるまで我慢して生きろよ、と思う。やめないで欲しい、自分で終わらせないで。っと、それはエヴァの感想じゃないや。

 

海の上のピアニスト

朝起きて、結局今日何して過ごすか決めてなくて、

しょうがなく思いつきで映画でも見るか、

ということで、モリコーネ追悼企画でやってた

海の上のピアニスト」を見た。

全然興味なかったから、映画みながら考え事でもしてよ、

と思ってたけど、最後いきなり、なんか大号泣。

船から降りれないって本人がチキンなのはいいけど、

友だちの気持ちになってくれよ。

なんで降りないか、理にかなっているようで、

そんなの聞いてるこっちは到底納得できない。受け入れるはずがない。

人の話全然聞いてないし、想像力もない。

大丈夫だって言ってんだよ、わかれよ。

 

命日だからといって、特別な何かをしなくてもいいんじゃないか、

コロナとかだし旅行にいくこともなく、

花も送らず、休日として過ごすつもりが、

映画の最後でいきなり引き戻された。

これからの死別

これまで書いてきたことはすべて戯言だったということを、

この連休で思い知らされた。

 

これから、身近な人がもっと死んでいくだろう。

そのたんびに、この一連の感情の繰り返しなのか、

それでもわたしは、それを受け入れていくしかない。

わたしが死ぬことだってもちろんあるけど、

そのあやうさはわたしには感じない。

家族は、なんだかもう準備できてたっぽい。

2年半も闘病してたら、いやでもそうせざるをえないよねー。

わたしが心配することもないのだ。

 

泣き言言われるのもつらいし、言われないのもきつい。

 

もののふのような彼女でした。

no time to say good-bye

会社で仲良くしていた同年代の友だちが死んでしまった。
人が死ぬのって慣れてる気がしたけど、全然ダメだ。

死ぬかもしれないな、と思っていて、何もできないまま本当に死んでしまった。

死因を言われていないし、本人から病名を明かされていなかった。
頭の中で、何があったのか、考えている。

つい昨日、納得できない死、理由がわからない死が世の中にはあふれている、
とわかった風なことを書いたけど、
それがこんなにきついってことを今知った。

カミュ ペスト

やっと読み終わった。
途中、意味がわからなすぎて何度も挫折した。

 

「それに、私には気持ちがいいんですからね、ペストのなかで暮らすのが。だから、それを終わらせようなんてことに手を出す理由は、私には見当たらないんですよ」

 

コタールが一番近いかなあ。
コロナ騒ぎが収束した発砲事件起こすかな。

「病死や事故死と同じように自死も扱うべき」

コロナのせいで、
リアルに人と会ってないからか、
いち芸能人の自殺のニュースと捉えていたけど、
のちの報道で、ストイックな一面があったとか、
事務所の発表で悔やんでも悔やみ切れないとか、
なんとなくちら見えしてしまって、
当時のことを思い出してしまうのをやめられない。

おそらく、失恋とか借金とかパワハラとか、
あるいは三島由紀夫みたいなもとより理解不能な芸術家とかの死など、
理由が推し量れる自殺じゃないからだと思われる。

納得ができない死が世の中にあふれてることに、
みんな気がつけばいい。