ランボーからのタクシードライバー
漠然といつかは見ときたいな、と思ってきた映画やら小説やら漫画やら。
昨年末にババばっとそのうち何作品かみてみた。
これをしないと年は越せない!っていう日本人特有のプレッシャーをあえて自分にかけてみました。
なんでランボーかっていうと、
会社のオタクと話してて、トラウトマン大佐を知らなかった恥と
「ランボー(第1作)は実は一人も殺してない」て、宇多丸スタローン座談会で言ってたのを聞いて、
さらに、ここのところベトナム戦争とはアメリカにとってなんだったのか、もっと踏み込んで考えねばならないと思ってたのと、全部があわさって、んじゃみてみるかと。
オリーブ少女だった私はハリウッドアクションムービーなんざ、なんの興味もなかったんでみてないんですよねー、有名な映画でも。
で、実際みてみると、ホントに一人も殺してない。勝手にヘリから転落死したおっさんはいるけど、ジョンが殺したわけじゃない。
遠い記憶にゲリラ戦やってたような印象があるけど、動物ハントしてさばいて食べたり、ナイフで腕の傷自分で治したり、ベトナムじゃなくてアメリカのど田舎の山ん中でやってたんだなあ。
しかも、最後のエンドロールになるまで納得いかないのは、ジョンランボーは逮捕されるようなこと何にもしてないってこと。拘留されたりなんでする???
誰も疑問に思わないのだろうか?ここが私が感じたアメリカの闇。
なんの罪も犯してないのに、ど田舎の保安官に逮捕され、いじめられ、逃げ出して自分を守ってただけの行為で結局捕まって、、、ひどすぎる。
んで、ベトナム帰還兵つながりで、そのまま引き続き「タクシードライバー」をみてみるんだけど、こっちは最後に人殺しまくりで、なぜか英雄に・・・。しかも一度デニーロのこと振ったパツキン美女が戻ってきたりとか、なんで?
世の中不条理でアンフェアです。
ただし、ベトナム帰還兵でPTSDなどで病んでしまった人はたくさんいたようですが、
デニーロのように人を殺したり、ジョンランボーみたいに暴れまくって捕まった人は実際にはいなかったみたいです。たしか、町山さんがそんなこと言ってた気がします。
それから宇多丸スタローン座談会聞き直してて、
最後の方に出てきたランボー1を授業でわざわざ全編生徒に見せた美術の先生が、「繊細さはある筋肉」と言われてたのが、スタローンそのものな気がして、そこがシュワルツネッガーとの違いな気もした。
このままの流れで、ロッキーシリーズとスコセッシからのゴッドファーザーシリーズ鑑賞へと続きます。
アイリッシュマンは特にアイルランド人云々という話ではないということが、昨日見てわかりました。